“さがしています。こんな本”
月刊「こどもの本」2019年12月号より
クリスマスにおくる一冊の本
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E・T・A・ホフマン 作/村山早紀 文/北見葉胡 絵 (本体1000円 ポプラ社)クリスマスの日、マリーはおくりものの中に、りっぱな服に身をつつんだくるみわり人形をみつけます。すっかりこのお人形が気に入ってしまうマリー。しかし、真夜中になると、おどろきの光景を目にすることになります……! 世界中で愛され読みつがれてきた名作に、現代の児童文学作家たちが新しい命をふきこんだ、ポプラ世界名作童話シリーズ。 |
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オスカー・ワイルド 作/木村由利子 文/牧野鈴子 絵(本体1280円 ひかりのくに)クリスマスにこそ伝えたい大切なこと―。「もの」でなく「心」を贈る1冊。セピアの抑えた色調の奥に、美しい心が描かれた絵本。無償の愛を描いた名作を牧野鈴子の世界で絵本にしました。自己中心的になりがちな日常の中で、何が大切かを考える機会を与えてくれる物語。 |
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マイケル・モーパーゴ 文/ジム・フィールド 絵/佐藤見果夢 訳(本体1600円 評論社)ミアの家族は、クリスマスになると、昔おじいちゃんからもらった手紙を、みんなで読み返すことにしています。そこには、おじいちゃんが、ミアの成長や、地球上のたくさんの命、自然や宇宙にまで思いを馳せてつづった、宝物のような言葉が残されているからです。―物語の名手モーパーゴが、子どもたちに伝えたいメッセージをこめた絵本です。 |
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藤岡ちさ 作(本体1300円 佼成出版社)仲良しのりすの姉妹、リリーとナッツは、お父さんから「雪」の話を聞き、サンタさんに、あるお願いをすることにしました―。いったい、どんなことをお願いしたのでしょうか……? クリスマスを迎えるりすの家族の、ワクワク感を描きます。クッキーの箱の絵でおなじみの画家による、初めての絵本です。 |
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たけうちちひろ 文・絵(本体1600円 出版ワークス)あか、あお、きいろ、みどり……ロボットが迷路のような工場に色とりどりの材料を運んでいくと……? カラフルな動物たちのできあがり!リズミカルな言葉と美しい絵柄を楽しむ切り絵絵本。声に出して楽しい、何度読んでも毎回発見がある、読み聞かせにプレゼントに最適な1冊です。2016年ボローニャ国際絵本原画展入選作。 |
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森のくじら 絵/グループ・コロンブス 構成・文(本体1300円 新日本出版社)「プレゼントはまだかなあ」クリスマスを待ちきれないのんのんが夜空を見ていると、大きな光とともに何かが落ちてきました。のんのん家族が光の方を探しに行くと、なんと正体は、そりに乗ったサンタさん⁉ プレゼント倉庫の鍵をなくしてしまい、大あわてのようです。みんなで協力して鍵を探しますが、「ニセサンタ」も出てきてしまい……。 |
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コーリン・アーヴェリス 文/フィオーナ・ウッドコック 絵/福本友美子 訳(本体1600円 少年写真新聞社)雪の中でママとはぐれたホッキョクグマの男の子「ミキ」。すると、遠くに「ぽちっと赤いもの」が見えます。好奇心旺盛なミキは、そちらに向かって走っていきました。そこでミキが見た「赤いもの」の正体は、人間の女の子でした。人を初めて見るホッキョクグマと「ぽちっと あかい おともだち」の友情の物語がはじまります。 |
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サンテグジュペリ 作・絵/池澤夏樹 訳(本体4980円 岩崎書店)永遠の名作『星の王子さま』が「ポップアップ |
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ユーヴァル・ゾマー 作/石津ちひろ 訳(本体1800円 ほるぷ出版)森のおくにそだつ、1本のもみの木。りっぱなほかの木とちがって、せがのびなくて、ぐらぐらしてて……森がゆきでまっしろになったころ、ほかの木たちはクリスマスツリーとしてもらわれていき、1本だけのこされました。ひとりぼっちになったもみの木でしたが……。森のいきものたちの声がきこえてくる、あたたかなクリスマスのお話。 |
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キャサリン・N・デイリー 作/J・P・ミラー 絵/こみやゆう 訳(本体1300円 PHP研究所)ジングルベルの歌詞が絵本になった! かわいいイラストと心地良い優しい文章が、クリスマスを楽しく盛り上げてくれます。「♪ゆきをけりのやまこえて」くまの親子が、そりをはしらせます。途中で、うさぎやこぶた、こねこたちも歌いながらそりにのってきました。そこへ突然「おぅい、とまってくれ!」という声がしました。一体だれでしょう……⁉ |
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とよたかずひこ さく・え(本体 800円 童心社)よいしょよいしょと、ももんちゃん、さぼてんさん、きんぎょさんが、雪をころがしています。どっこいしょと、雪玉をかさねておかおに木のえだや木の実をぺったんこしたら、雪だるまのできあがり! ももんちゃんとおんなじ赤いぼうし、赤いてぶくろ、赤いながぐつをつけたら……。クリスマスシーズンにぴったりな、ももんちゃんシリーズ第19作。 |
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中川ひろたか 作/中川貴雄 絵(本体1100円 教育画劇)大人気クリスマス絵本『わすれんぼうのサンタクロース』で大活躍したサンタさんとルドルフが、再び登場! わすれんぼうのサンタさんは、くいしんぼうでもありました。食欲の秋、サンタさんは秋の味覚を求め、山に出かけます。くりにあけびにこけもも、やまぶどう、きのこ! サンタさんは豊かな山の幸に大喜び! ところが道に迷ってしまって……。 |
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accototo(ふくだとしお+あきこ) さく・え(本体1300円 大日本図書)雪がしんしんと降っています。ねずみくんはうれしくて、外に飛び出しました。ふと下を見ると、雪の上にだれかのあしあとが! 「だれのあしあと?」あしあとをたどっていくと……。雪の上のいろんなあしあとをあてっこできる楽しい絵本です。今年はクリスマスバージョンの特別書き下ろしジャケットでお届けします。 |
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くすのきしげのり 作/古山 拓 絵(本体1400円 星の環会)画家は、森をぬけ、丘にのぼり、先々で町の人と話し、そして、ここに住むことを決めました。画家が人生をかけて成し遂げたこととは? 感動のラストをお楽しみに!「幸せ」は自分できめる! ―100タイトルを超える児童文学作品が国内外で広く読まれている著者が、あなたの未来へ贈る絵本。 |
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クレシッダ・コーウェル 原作/相良倫子 陶浪亜希 共訳(本体各1000円 小峰書店)大昔、マジックウッズの森では魔法族と戦士族が争っていた。何百年も前にほろびたとされる邪悪な黒魔族に復活のきざしが……。ふたたび黒魔族との戦いが始まるのか? 魔法族の王子と戦士族の王女の運命の冒険が始まる! 大人気シリーズ「ヒックとドラゴン」の著者が贈る冒険ファンタジー。11月に、待望の2巻めも刊行。 |
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かしわらあきお 作・絵(本体1500円 フレーベル館)イタリア生まれのバランスボールおもちゃ、ロディが絵本になりました! カラフルな色とリズミカルな擬音で、あかちゃんから楽しめます。絵本に付いているロディのミニフィギュアは、絵本に登場するここだけのレインボーカラー限定デザインで、プレゼントにもぴったり! セット箱を使って、オリジナルのロディのおうちもつくれちゃいます! |
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なかがわちひろ ぶん/たかおゆうこ え(本体1200円 理論社)ここはおかしのくに。おうちもことりもさかなも、みんなおかしでできています。プリンちゃんのおとうさんはチョコレートブラウニーさん。きょうはふたりでさかなつり。つりのえさも、きれいないろのキャンディーです。さあ、プリンちゃんはなにをつるのかな……? おとうさんとのたのしい魚つりが、いつしかクリスマスのすてきなイベントに。 |
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下村明香 ぶん/くわはらまい え(本体1400円 福音館書店)シロクマの女の子ルーちゃん。しっかり者のお姉ちゃんにあこがれるルーちゃんは、「はやく大きくなりたい」と書いてツリーにつるします。そしてイブの日。熱を出したお姉ちゃんを看病するお母さんを助けるため、ルーちゃんはひとりでおつかいに。その道中でルーちゃんが出会ったのは……。愛らしいシロクマが主人公の心温まるクリスマスのお話です。 |
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シェリー・ダスキー・リンカー 文/AG・フォード 絵/福本友美子 訳(本体1400円 ひさかたチャイルド)広い広い工事現場では、ブルドーザーやショベルカー、ミキサー車、ダンプカー、クレーン車が、今年最後の大仕事。朝から晩まで働いて、クリスマス・イブにようやくまにあいました。帰り道、働く車たちが見つけたのは自分たちへのとってもすてきなプレゼント! 乗り物が大好きな子どもたちに贈る、クリスマス&おやすみなさいの絵本。 |
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もりやまみやこ 作/つちだよしはる 絵(本体1200円 国土社)今夜はクリスマス・イブ。ひとりぐらしのおばあさんの家へ、まごむすめがもうすぐ遊びにきます。おいしいフルーツケーキをこしらえていたおばあさんでしたが、まごむすめがかぜをひき、とつぜん来られなくなってしまいます。そこで、ひとりで楽しむことにしたおばあさん。気がつくと、家のとびらが少しあいて、だれかがのぞいているようです……。 |
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サム・タプリン ぶん/フェデリカ・アイオサ え/みたかよこ やく(本体2000円 大日本絵画)クリスマスにおくる、おとがなるしかけえほん。各ページにある丸いマークを押すと雪の上をすべるそり、教会の鐘、音楽隊の演奏、トナカイの鈴の音など10種類の音が聞けます。全ページ、絵の中のところどころにあなあきや、でこぼこしたしかけもついています。ゆびで触ってもたのしめます! みんながわくわくするクリスマスの音を聞いてみよう! |
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アラン・スノウ さく/三辺律子 やく(本体1500円 あすなろ書房)サンタはどこに住んでいるの? みんなの欲しいものを知っているのはなぜ? トナカイ飼育法から煙突に入るためのストレッチまで、今まで謎のベールに包まれてきたサンタの極秘情報満載! 子どもはもちろん、子どもたちの素朴な質問に苦労している大人にもおすすめです。クリスマスが100倍楽しくなる絵本。 |
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ルミコ・バーンズ 英語監修/Sachiko Hara 歌/森のくじら・他 絵(本体1600円 金の星社)幼いうちから英語に親しめる絵本です。「メリーさんのひつじ」「ゆかいなまきば」「もりのくまさん」など、楽しい英語の歌を9曲収録。ネイティブの歌手によるお手本の歌が聞けるので、〝英語耳〟が育てられます。カラオケ伴奏で自分も歌えるし、英語の歌詞と日本語訳がついています。コンパクトで持ち運びしやすく、プレゼントにも最適です。 |
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オトフリート・プロイスラー 作/ヘルベルト・ホルツィング 絵/吉田孝夫 訳(本体1400円 さ・え・ら書房)クリスマスの夜は、きっと不思議なことが起こります。わんぱく小僧の少年や、成績がいまいちの生徒にも、パン職人の見習いとして、働きづめの若者や、土産物屋を切り盛りする、貧しいおばあさんにも、思いがけない奇跡が起こります―。プロイスラーのふるさと、ボヘミアに生きた人たちの、真冬の白い雪につつまれた、神様との出会いの物語。 |
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石井睦美 文/あべ弘士 絵(本体1500円 アリス館)ずっと昔、草原にライオンがひとりっきりですんでいました。ある日、飛べなくなった一羽の鳥が草原におりたち、一緒に過ごすようになりますが……。夏目漱石の「夢十夜」からインスピレーションを受けた石井睦美さん、その物語に触発されたあべ弘士さん。ライオンと鳥がたどる、はるかな時と巡る命を鮮やかに描きます。 |
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小学校社会科授業づくり研究会 著(本体3200円 誠文堂新光社)筑波大附属小など現役の小学校教諭らが、社会のさまざまなテーマについて子どもたちにわかりやすく解説した図鑑。「消費税は上げたほうがいい?」「国と国との争いごと、なかなか解決できないときはどうする?」など、大人でもすぐには答えられない社会のギモン50を収録。ギモンに向き合うことで、世の中の知識が身につき、自分の頭で考える力が育つ。 |
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ハルメン・ファン・ストラーテン 作/野坂悦子 訳(本体1200円 光村教育図書)人々が寝静まり、おもちゃが動き出すころ。ガラス玉の中でひとりぼっちだった雪だるまは、天使のはからいで一時間だけガラス玉をとび出します。そして、美しい歌声にみちびかれるように踊り子の元へ。二人で過ごす楽しい時間はあっという間に過ぎ、一時間たったとき、二人が天使に願ったこととは? ある冬の夜に起きた小さな奇跡の物語。 |