日本児童図書出版協会

児童書出版文化の向上と児童書の普及を目指して活動している団体です

“さがしています。こんな本”

月刊「こどもの本」2004年5月号より

伝統文化の本 NO.2

堂宮の職人(聞き書日本建築の手わざ(1))

伊藤ていじ/監修(平凡社 本体800円)

千年の木を千年生かす、日本の木の建築文化。その伝統を守る匠たちの手わざの真髄を京都・奈良・近江・鎌倉の堂宮大工に尋ね、職人芸の域を詳しく伝える。(中学から)

数寄屋の職人(聞き書日本建築の手わざ(2))

伊藤ていじ/監修(平凡社 本体800円)

茶室の様式を執り入れた数寄屋作り。〈無装飾の美〉を内に秘めた大工と裏方の職人道を大工の技術と伝統、銘木の今昔、鋸使いへと聞き書を展開。(中学から)

家作の職人(聞き書日本建築の手わざ(3))

伊藤ていじ/監修(平凡社 本体800円)

建具、指物、漆、表具、畳、鬼瓦を美しい造作と屋根作りの粋として、日本建築美を創出する第一線の仕事師に聞く。江戸指物師や漆職人など興趣は豊富。(中学から)

地域・郷土の伝統と文化

中野重人/監修・WILL子ども知育研究所/文(金の星社 本体2800円)

行事と祭り、名所、伝統工芸、昔から伝わる遊び、郷土の味など、総合学習に役立つ情報が満載。(小学中学年から)

うしろの正面だあれ

海老名香葉子/著・千葉督太郎/画(金の星社 本体1200円)

東京下町を舞台に、代々続く竿師の家に生まれた著者の子ども時代を通して描く、家族の愛と平和への祈り。(小学高学年から)

まんが国語なんでも事典シリーズ(全10巻)

桑原博史・石塚修・他/監修(金の星社 本体各1200円)

日本の文化である百人一首・俳句・短歌・外来語・方言などをわかりやすいまんがで楽しく解説。(小学中学年から)

2年2組はいく先生、松井ばしょうくん

那須正幹/作・ポプラ社 本体900円

ばしょうくんは2年生にして俳句の達人。悲しいことがあっても、つい気持を5・7・5にしてしまいます…笑いながら俳句のつくり方がわかる作品です。(小学低学年から)

かこさとし あそびの大惑星

あんただれさ どこさのあそび 遊びの歌劇舞踏団

かこさとし/文・絵(農文協 本体1262円)

同じ遊びでも国や民族によって色々。けんだま、おはじき、ビー玉、はねつき、ボール遊び、まとあて、あやとり、たこあげなど世界の遊びめぐり。(小学低学年から)

こども講談

ついてる月次郎

杉山亮/作・古川タク/絵(フレーベル館 本体1000円)

もとは三毛猫の月次郎、貧乏神に人間にしてもらい、怪物退治で長者の婿に!? 歯切れのよい講談調で語られる、ついてる月次郎の物語。これにて一席!(小学中学年から)

林家木久蔵の子ども落語その1

お殿さま・おさむらい編

林家木久蔵/編(フレーベル館 本体1500円)

ご存じ木久蔵師匠の選んだ落語が十四話収められています。笑いのベースがたくさん詰まっている落語は、声を出す読み聞かせに最適です。(小学中学年から)

日本むかし話ぼうさまのき

瀬川康男/絵・松谷みよ子/文(フレーベル館 本体1500円)

味わいのある語り口調と芸術作品さながらの絵で展開する、昔話の決定版! インクや紙も選びぬいた、豪華コンビによるこだわりのシリーズより。(5歳から)

日本の楽器(全6巻)

高橋秀雄/総監修(小峰書店 揃本体27000円)

平成14年度から中学校音楽で必修になった日本の楽器。打楽器、弦楽器、管楽器を中心に、歌、歴史も解説。各巻CDつきでわかりやすい内容。(中学生から)

日本の伝統芸能(全8巻)

高橋秀雄・芳賀日出男/監修(揃本体23304円)

雅楽、能・狂言、歌舞伎、文楽、日本の祭り、寄席芸・大道芸など、日本の伝統芸能を豊富なカラー写真とともにわかりやすく解説する。(小学高学年から)

ジュニア版写真で見る俳句歳時記(全7巻)

長谷川秀一・原雅夫/監修・社団法人俳句協会/協力(小峰書店 揃本体28000円)

季節ごとの代表的な季語約3200を、美しいカラー写真と例句で解説。(小学高学年から)

おばあさんのお手玉

大西伝一郎/作・末崎茂樹/絵(ひくまの出版 本体1300円)

愛媛県新居浜では、お手玉の伝承が盛んです。これはお手玉の上手なおばあさんが、お手玉を通して戦争の悲しい思い出と、平和の大切さを語る、感動作。(小学中学年)

ひなさまのうた

金田喜兵衛/作・狩野ふきこ/絵(ひくまの出版 本体1300円)

愛知県奥三河地方では、旧暦の2月28日に、代々伝わる土びなをまつる「ひなさまごろじ」という遊びをします。その遊びを通して友情を描いた物語。(小学中学年)

鬼のおくりもの

金田喜兵衛/作・狩野ふきこ絵(ひくまの出版 本体1300円)

2月3日節分の夜、鬼が心の優しいゆうへいに素敵な贈物をすると言うのです。それは走ることが苦手なゆうへいに「走る力」を授けるというものでした。(小学中学年から)