現代っ子がおとぎの国で大冒険!
クリス・コルファー 作/田内志文 訳
2018年7月〜刊行
双子のアレックスとコナーは 歳になったばかり。ある日、おばあちゃんからもらった本『ランド・オブ・ストーリーズ』の中に吸いこまれ、「めでたし、めでたしの後の世界」に迷い込んでしまう。そこは、シンデレラ、白雪姫、赤ずきんといったおとぎ話の登場人物が暮らす世界。双子は元の世界に戻るため、冒険に出る︱︱。 そんなキャッチーな設定で全米ベストセラー、世界 か国で刊行され、ハリウッド映画化も決定した「ザ・ランド・オブ・ストーリーズ」。作者のクリス・コルファーは日本でも大ヒットしたミュージカルドラマ『 glee/グリー』に出演していた俳優で、自作の映画の監督・脚本も務めるという多才な人物です。話題十分ですが、なにぶん弊社は児童向けノベルスシリーズを出すのは初めて。そのため、試行錯誤での取り組みが始まりました。 まず取り掛かったのは、ツイッターアカウントの開設です。作者のファンに向けて刊行をアナウンスし、「glee/グリー」ファンコミュニティでの認知を高めました。本の制作中の様子もツイートし、進行を読者と共有することで、購買層の下支えをしました。 次に、書店様・図書館様向けの提案を行いました。本シリーズは、おなじみのおとぎ話の登場人物たちの描かれ方が実にユニーク。たとえば、赤ずきんは超ワガママで、「ジャックと豆の木」のジャックに熱烈な片思いをしているという具合です。そこで、表面は登場人物のキャラクター紹介、裏面は「ザ・ランド・オブ・ストーリーズ」の世界地図を入れてリーフレットを作成し、気軽に世界観を知れてキャラクターに興味を持ってもらえるように工夫をしました。ある書店様チェーンでは、リーフレットの内容をもとにデジタルサイネージ広告も実施し、店頭での広告効果も狙いました。 刊行後は、子どもの口コミ力に期待し、読者からの感想やイラストを募集・掲載した
「ザ・ランド・オブ・ストーリーズ通信」を発行。小・中学生を中心に多く手紙が寄せられ、掲載した読者からは「うれしくて友達に話した」「学校に持っていって先生に見せた」という声が多く聞かれました。 このような努力が実ったのか、巻を重ねるごとに重版がかかり、「ザ・ランド・オブ・ストーリーズ」シリーズは、本シリーズ6冊に加え人気キャラを主人公にしたスピンオフ2冊の合計8冊を刊行。続編も予定されています。 映画の製作が進行すれば、ますます盛り上がる「ザ・ランド・オブ・ストーリーズ」シリーズ、ぜひ今後にご期待ください!